■掛け声だけの「産業振興ビジョン」や総花的でありきたりなメニューの羅列に終始する「産業振興計画」は世の中に数多く存在します。そのほとんどは残念ながら実体的な産業活動にとって全く意味のないものとなっています。「行政」「産業者」「住民・生活者」のそれぞれが、やる気を持って産業活動や産業支援活動の役割を担えるだけの理念、訴求力が不足しているためです。
■広義の「まちづくり」を考えるうえで、地域の経済的な基盤となる地域産業への視点は不可欠です。しかし、多くの場合、地域産業の問題はそれだけ別個の問題として扱われることがほとんどです。
■また、まちにとっての産業の存在意義は、地域経済の基盤としての側面のほか、まちの魅力としての側面もあります。まちの活力が衰退すれば、魅力もまた失われます。地域産業は、まちの活力を支え、まちの魅力を創出する重要な役割を担っているのです。この意味で、地域産業の課題はたんに産業者や行政だけに帰せられるものではなく、住民・生活者を含むまち全体の課題として取り組まれなければなりません。
■地域のバックアップなしに存続できない町工場や商店街などは今や窮地に追い込まれています。今こそ、地域全体で地域産業をしっかり支える地域社会づくりを進めていかなければなりません。


■弊社は、まちのポテンシャルに着目し、そのまちにしかない産業の資産とまちのその他の資産を産業振興に活用することによって、他の地域にはない独自性のある産業振興活動を展開することが可能となるものと考えています。
■そのためには、産業だけにとどまらずまちを多面的に把握する幅広い視点が必要となります。弊社は、多様なまちづくり業務実績を通して、「産業とまちづくり」「まちと産業活動」に関する幅広いノウハウを蓄積してきました。
■弊社がこれまで手がけてきたこの分野での実績は、産業の実態調査業務やその結果を踏まえた産業振興ビジョン・振興計画づくりまで地域や産業の実状に応じて、多岐にわたります。またビジョン・振興計画づくりの延長線として産業拠点施設計画や産業コーディネート業務まで手がけることも少なくありません。代表的な業務活動例は以下のとおりです。

■産業調査・振興計画における代表的な実績

墨田区東墨田地区のなめし皮工場や油脂工場の産地振興計画づくりおよび都立皮革技術センター実施設計(昭和50〜58年)
品川区産業振興ビジョン<インターアクティブシティの形成>(昭和60〜63年)
江東区産業振興ビジョン<江東ing・産業新都心の形成>(平成1〜3年)
中野区産業振興ビジョン<産業プラズマ構想>(平成4〜5年)
豊島区産業振興ビジョン<しなやかスモールビジネス融合拠点の形成>(平成7〜8年)
杉並区産業振興ビジョン<まちなじみ産業の展開>(平成8〜9年)

 近年では「緊急地域雇用創出事業」の資金を活用した次のような自治体からの委託業務も実施しております。

杉並区新産業実態調査〜区内新産業(情報通信・福祉・環境・健康・アニメ映像・SOHO等)の実態調査と振興施策の立案 平成12年度東京都杉並区
豊島区中小企業実態調査〜区内製造業及び情報サービス業の実態調査と振興施策の検討 平成13年度東京都豊島区
台東区製造業実態調査及びホームページ作成委託〜区内製造業の実態調査・振興施策の検討と「台東区製造業ガイド」ホームページの作成 平成13年度東京都台東区
市内商工事業所概況調査〜小金井市内の全事業所の実態調査等と具体的な産業振興策の提示

平成13年度東京都小金井市